病院案内
各部署・職種紹介
リハビリテーション
リハビリテーション部門
当院は、脳卒中や骨折等により障がいを負った方々、また精神疾患により心に障がいを抱えた方々が「再びその人らしい生活」が送れるように、リハビリ医療を提供し生活の再建を支援いたします。また、自宅や施設で生活をしている方々には障がいの状態やニーズに応じて継続的なリハビリを提供しております。
理学療法士 | 作業療法士 | 言語聴覚士 | |
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回復期病棟 | 61 | 47 | 28 |
精神科病棟 | 0 | 8 | 0 |
外来リハビリ | 10 | 3 | 2 |
精神科デイケア | 0 | 5 | 0 |
高次脳デイケア | 0 | 2 | 0 |
百歳堂デイケア | 9 | 1 | 2 |
訪問リハビリ | 3 | 2 | 1 |
スタッフ数等(2020.12.1現在)
理学療法士96名、作業療法士84名、言語聴覚士33名、総勢213名(男性103人・女性110人)のリハビリ専門職が在籍しています。スタッフの資格取得後の年数は平均9.1年です。
対象疾患等
身体障がい |
脳卒中や整形外科疾患(脊椎・大腿骨骨折、変形性関節症)、肺炎や手術後の廃用症候群(筋力・体力が低下した状態)、脊髄損傷、頭部外傷等 |
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精神疾患 |
1月4日~12月28日までの平日および土曜日午前 統合失調症をはじめ気分障がいやアルコール依存症、認知症、発達障がい等 |
病棟リハビリ室
回復期リハビリ病棟は、各病棟にリハビリ室と言語療法室を備え、クライエントの状態を多職種で共有でき、ADL(日常生活動作)能力の向上が図りやすい環境となっています。また、最上階には全病棟が共用できるひと回り大きなリハビリ室を備え、クライエントのIADL(手段的日常生活動作)や予備能力を最大限に高められる環境となっています。
理学療法部門
理学療法とは
病気や怪我、加齢によって運動機能や歩行、立ち上がり等の動作能力が低下した方々に、その回復を目的に運動療法や電気・温熱刺激等の物理療法を用いて行われるリハビリです。
業務内容【理学療法】
クライエントの基本的な動作の回復を図りますが、その基本動作がADL(日常生活動作)の改善に繋がり、最終的にはクライエントのQOL(生活の質)の向上をめざします。また、在宅や社会復帰に向け、クライエントに合った杖や歩行器・装具・車椅子等の自助具・福祉用具を導入し、移動手段の獲得をめざします。
クライエント、ご家族の声に耳を傾け、障がいがあっても住み慣れた地域で、自分らしく暮らしたいという思いを大切にした理学療法を心がけています。
※外来リハビリテーションや地域リハビリテーション部門は別項目で紹介します。
業務内容【装具カンファレス】
脳卒中のクライエントを対象に積極的に装具療法に取り組んでおります。週2回、リハビリ科医師、理学療法士、義肢装具士による装具カンファレンスを開催し、クライエントに適した装具を迅速に提供できるようにしております。
作業療法部門
作業療法と作業療法士
病気や心身に障がいを持つ方々に対して、様々な作業を治療手段として用いるリハビリです。作業とは日常生活にかかわるすべての諸活動のことを言います。また、作業療法士とは、それらを治療手段として用いながら、日常生活に必要な身の回り動作の自立や社会復帰を支援する職業です。
当院の作業療法の特徴
あきらめない心をリハビリマインドとして持ち「こころとからだの両面に作業療法(リハビリ)」を提供します。クライエントの心に寄り添い、クライエントが生活の中で「してみたい」「できるようになりたい」「しなくてはならない」という思いを受け止め、その実現に向けて支援します。
こころのリハビリ
精神疾患により、日常生活が行いづらくなった方々に、具体的な活動を通して、心や生活リズムの安定、対人関係や就労、自分らしく生きることを支援します。また、同じ障がいを持ち地域で暮らしている方々との交流を通して、社会生活のイメージや意欲を高めます。
からだのリハビリ
手足の麻痺や筋力、体力等の身体機能の回復を図るとともに、日常生活(食事・整容など)に必要な行為の自立を図ります。 また退院後の生活を見据えて、家事動作や余暇活動、復職を想定したアプローチを行い、「生活の質(QOL)」の向上を目指します。
当院の作業療法の特徴
身体や脳の障がいがあっても自動車運転が再獲得できる可能性がある方には、ドライブシミュレーターを用いた客観的な評価とトレーニングを行い、また、教習所とも連携して自動車運転の再獲得を支援します。
認知症の方にはパーソン・センタード・ケアの考えを取り入れ、ご本人とご家族が安心して暮らせるようなリハビリの提供と支援を行います。
作業療法部門では、「生活行為班」「身体機能班」「高次脳機能班」「認知症班」「福祉用具班」の5つの専門班を持ち、作業療法の基本から最新の知見まで幅広い知識と技術の探求に努めています。
言語聴覚療法部門
言語聴覚療法とは
脳卒中や外傷による脳損傷、発達上の問題でミュニケーションや食べることに障がいを持つ方々の機能の回復や獲得のためのリハビリです。また、機能の回復や獲得が困難な場合には補助具(補聴器・人工内耳等)や代替のコミュニケーション手段を取り入れたり、障がいを持つ方の家族や周囲への方々へ助言・指導をしたりします。
言語聴覚士とは
言葉を話す・聞く・読む・書くことが難しい方や食べる・飲み込むみことが難しい方(摂食嚥下障害)や注意力や記憶することが難しい方(高次脳機能障害)が自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。
概要
当院には33名の言語聴覚士が在籍し、回復期リハビリ病棟から外来リハビリ、老人保健施設、通所・訪問リハビリに至るまで切れ目のない言語聴覚療法が提供できます。
嚥下造影検査
造影剤を含んだ食事をX線透視下で食べてもらい、飲み込む機能を確認する検査です。リハビリ科医師、言語聴覚士と共に安全に食事ができる方法を考えていきます。
高次脳機能障害への支援
脳卒中や脳の損傷で「怒りっぽくなった」「物覚えが悪くなった」「何かにこだわり過ぎるようになった」など、それまでに無かった症状が現れることがあります。高次脳機能障害が原因で職場や教育の現場に馴染めず生活のしづらさを抱えている方に対し、その人らしい生活が出来るような支援を行っています。
当院は2021年2月に、23年間にわたりリハビリ医療を専門に歩んできた病院と48年間の歴史を持ち精神科医療を極めた病院が融合し、こころとからだの両面に医療と生活の再建を支援いたします。